高活性NK細胞療法

治療成績(膵臓がん全症例)

膵臓がん

高活性NK細胞療法の治療成績:膵臓がん全症例

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膵臓がんの治療はとくに時間との勝負ですから、免疫療法をおこなうときは体内の免疫機能を急速に高める必要があります。そのためには、NK細胞の「質と量」を可能な限り高めた高活性NK細胞療法が適切と考えています。他院のNK細胞療法とはまったく培養方法も投与細胞数も異なりますのでご注意ください。 red line
当クリニックの治療効果として膵臓がんを選んだ理由
標準抗がん剤と高活性NK細胞療法の1年生存率
標準抗がん剤臨床試験の膵臓がん1年生存率
当クリニックの膵臓がん27例の1年生存率
生存者の方の特徴
どのような膵臓がん患者さんに治療効果が期待できるか


当クリニックの治療効果として膵臓がんを選んだ理由


当クリニックでは平成16年7月の開院以来今日まで350例以上のがん患者さんに「高活性NK細胞療法」をおこなってきました。このなかで、膵臓がんの5年生存率は多々あるがんのなかでもとくに低いことが知られ、世界に共通しています(国立がんセンターホームページ:部位別がん生存率の国際比較)。

つまり、膵臓がんはもっとも治療の難しいがんといえます。この膵臓がんに対して、当クリニックの高活性NK細胞療法がどれだけ効果があったのかを調べれば、他のがんへの効果も推定できると思います。

がんの治療効果を一番正確に表わすのは、がんが小さくなったことではなく、生存期間(=どれだけ延命効果があったか)を比較することです。そこで、当クリニックで少なくとも4回以上免疫療法を行った27例の膵臓がん患者さんをすべて追跡調査し、膵臓がんと診断されてから現時点までの生存期間を調べ、抗がん剤単独の場合と比較しました。

生存期間を見る場合、50%生存期間(治療開始後、半数の方が生存できた期間)でよく比較しますが、ここでは分かりやすい1年生存率(治療開始後、1年生存できた方の割合)をみることにします。
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標準抗がん剤と高活性NK細胞療法の1年生存率


治療成績 膵臓がん1-2
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標準抗がん剤臨床試験の膵臓がん1年生存率


臨床試験では、手術不能の局所進行または転移性膵臓がんで、かつ軽い仕事ができるなど全身状態がよい方(PS 0〜1)が対象になります。買い物などできず、寝たり起きたり(PS 2〜3)であると、薬の効果より副作用など他の要因も影響して治療成績が急に悪くなるからです。

治療成績 膵臓がん1-3

有効な抗がん剤がなかった膵臓がんにジェムザール(薬品名:ゲムシタビン)が登場し、臨床試験でその延命効果や疼痛の軽減などが明らかにされ、世界中で最初に使われる抗がん剤となりました。

しかし、その1年生存率は20%前後とまだまだ低いのが現状です。2006年にターセバ/タルセバ(薬品名:エルロチニブ)をジェムザールと併用すると、ジェムザール単独治療での1年生存率が17%から24%に上がり効果が高いと注目されましたが、50%生存期間で比べると、わずか2週間ほど延長しただけでした。

日本では、膵臓がんの2つ目の抗がん剤としてTS-1が承認され使われるようになり、ジェムザールと同等以上の効果があると報告されました。現在はジェムザール+TS-1の同時併用の臨床試験が行われています。

グラフにみるように、日本の代表的がん専門病院である国立がんセンターと海外での報告では、1年生存率は20〜30%で、他のがんと比べてまだ満足すべきものではありません。

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当クリニックの膵臓がん27例の1年生存率


4回以上の投与をおこなった膵臓がんの患者さん27例すべての生存期間を調べました。3回以下の患者さんは投与回数が少なすぎ効果判定は難しいため省きました。当クリニックでは相乗効果を期待できる抗がん剤との同時併用を勧めていますが、78%の方が抗がん剤を併用していました。

27例全体の1年生存率は63%でした。グラフにあるように、抗がん剤だけの結果と比べて2〜3倍高く、併用による相乗効果がでています。この中には全身状態がよくないPS 2〜3が12例含まれ、前述の抗がん剤臨床試験より悪条件での結果です。

一般に1年生存率が高い膵臓切除後8例の患者さん(当クリニックには切除後の再発・遠隔転移のため治療)を除き、切除不能19例でも1年生存率は58%でした。また、遠隔転移のある場合やPS 2〜3の全身状態が良くない場合を見ても、1年生存率はそれぞれ63%、58%でした。

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生存者の方の特徴


平成21年4月現在で、41%(27例中11例)の方が生存し、その1年生存率は82%(11例中9例)でした。高活性NK細胞療法を開始したときにすでに10例は肝臓などに遠隔転移がありましたが、平均生存期間は20.7ヶ月(50%生存期間18ヶ月)でいまも伸び続けています。

現在の治療で50%生存期間は10ヶ月前後ですから、それと比べると長期生存といえます。これらの患者さんの免疫力を調べると特徴があります。高活性NK細胞療法を繰り返すと、早期に血液中のNK細胞数、NK活性、NKG2D陽性リンパ球数が数倍に増えており、長期にわたり維持しています。

このことは、からだの免疫力を大きく高め維持することがいかに重要かを示しています。これが可能なのは投与したNK細胞の「質と量」を最大限に生かした結果と考えられます。

膵臓がんは進行が早くもっとも治療が難しいがんの1つですが、抗がん剤と高活性NK細胞療法を併用することで、抗がん剤だけでは得られない効果があります。
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どのような膵臓がん患者さんに治療効果が期待できるか


1.ジェムザールあるいはTS-1の開始前後2ヶ月以内に高活性NK細胞療法をはじめる。
2.抗がん剤が少しでも効果のあるうちに始めたほうがよい。
 がんが非常に進行し、すべての抗がん剤が効かなくなった状態では、
 効果は期待できないことが今回の検討でわかりました。
3.全身状態がPS 2〜3でも効果は十分期待できるが、PS 0〜1の方が効果はより高い。
4.遠隔転移があってもなくても、ほぼ同様の効果があります。

食欲と体力がまだあり、これから抗がん剤を使用するというときが、高活性NK細胞療法を開始するもっともよい時期です。


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