免疫細胞療法、がん免疫療法を検討されている方へ

ニューシティ大崎クリニックトップ  >  免疫細胞療法  >  「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」への対応

免疫・放射線療法について

―抗がん剤を使わないがん治療-

はじめに

がん治療は、1)手術、2)抗がん剤、3)放射線の3つが基本です。しかし、すでに転移している、効果のある抗がん剤がない、副作用が強すぎる、体力がないなどの理由で、手術や抗がん剤治療ができない、あるいは受けたくないという場合もあります。

そのような時に、免疫療法に最新の*高精度放射線治療を併用することで、副作用の少ない効果的ながん治療ができるようになりました。この2つを併用した免疫・放射線療法は、近年ネイチャーなど世界トップレベルの医学雑誌にも解説され注目されています(Nat Rev Clin Oncol 13:516, 2016; Nat Rev Cancer 18:313, 2018; JITC 7:237, 2019)。

*高精度放射線治療とは、がん病巣部位を正確に捕捉する画像誘導装置を用い、強度変調放射線治療(トモセラピー)や体幹部定位放射線治療(サイバーナイフ)が正常組織に影響を与えないように、1mm単位の正確さで、複数のがん病巣に高線量から低線量まで状況に合わせて放射線を集中的にあてることができます。治療を受ける場合は当クリニックと連携した高精度放射線治療を専門に行なうクリニックをご紹介します。

免疫療法と高精度放射線療法の併用療法の大きな利点

1. 従来の治療法を受けられない方でも治療が受けられる

体力的に手術ができない、効果のある抗がん剤がない、副作用が強くて続けられない場合でも治療が受けられ、外来治療が可能です。

2. 適応が広い

基本的に、胃や大腸には直接放射線を照射できなませんが、それら以外のがんは転移巣を含めて適応になります。また、早期がんから転移のある進行がんまで治療ができます。

3. 副作用が少ない

免疫細胞療法、高精度放射線療法はどちらも副作用が少ない治療法です。当院で行う免疫細胞療法(高活性NK細胞療法)では副作用は軽度の発熱が1回目の投与のときに2割弱の方々に見られますが、それ以外はほとんどありません。

高精度放射線療法も、癌の部位を正確にピンポイントで照射することができるので、正常部位への影響が最小限ですみます。そのため、手術後の後遺症や抗癌剤と比べQOL(生活の質)を保ちやすいのです。治療中や治療直後に一時的な倦怠感、食欲不振などが起こりますが、軽度なもので治療終了とともに改善していきます。また、照射部位によっては治療数ヶ月以降に消化管の潰瘍・狭窄、間質性肺炎、黄疸や肝機能障害などが起こり得ますが、従来の放射線療法と比べ軽度です。

免疫療法と高精度放射線治療の併用が効果的な理由

1. 免疫とアブスコパル効果(遠達効果)

がんの放射線治療をおこなったとき、放射線をあてていないがん転移巣まで消えることが稀にあります。これをアブスコパル効果といい、放射線治療後に誘導された免疫反応によるものと考えられています。がん病巣に高線量の放射線をピンポイントで照射すると、がん細胞が破壊されネオアンチゲンなどがん細胞に特有ながん抗原(がん細胞特有な目印)が無数に放出されます。これらのがん抗原は免疫細胞である樹状細胞が捕捉し、続いてがん抗原の情報は樹状細胞からT細胞に伝えられ(NK細胞はこのT細胞への情報伝達を強く促進します)、がん細胞を強力に攻撃するT細胞が作られます。しかし、アブスコパル効果は頻繁に起こるものではありません。その理由の一つとして、がん患者さんの免疫力が低いためアブスコパル効果をおこすだけの免疫反応が起こりにくいと考えられるからです。当クリニックの調査研究では、がん患者さんの免疫状態は健常人の約半分に下がっています。また、通常の放射線療法を行うと、免疫細胞を作る骨髄にも影響しリンパ球の減少などさらに免疫力を下げてしまいます。その結果、免疫に依存するアブスコパル効果は誘導しにくいのです。

2. 高活性NK細胞療法が示す免疫強化

放射線治療によるアブスコパル効果をより効率的に引き出すには、低下した免疫力を高めることができる免疫療法を併用することが重要です。当クリニックでは治療前後の免疫モニタリング検査によって免疫が高まることが確認されています(J Clin Oncol 36: e15063, 2018)。
例えば、下図の肺がんの患者さんでは、治療によって基準値以下だった血液中のNK細胞数が基準値未満から基準値を大きく超える数値に増加しました。同様に、NK活性や活性化(NKG2D陽性)T細胞数も上がり、基準値を超えたあとに、がんは消失しました。放射線療法のより高い効果を期待するには、免疫強化のできる免疫細胞療法を組み合わせることがポイントです。

高活性NK細胞療法による血液中のNK細胞数の増加

オプジーボなどチェックポイント阻害剤は強力に免疫システムを刺激しますが、使用できるがんに制限があることや、自己免疫疾患などを誘発するなど重篤な副作用の報告もあります。一方、免疫細胞療法は、血液由来の悪性腫瘍以外に制限はなく、また副作用も一時的な発熱など軽度なものであり、安全性の高い治療です。

お問い合わせはこちらへ:
Tel: 03-5437-3170
E-mail: info@nco-clinic.jp

 

がん免疫療法

免疫について | がん免疫療法 | 高活性NK細胞療法 | 高活性NK細胞の問題点 | 高活性NK細胞の特徴 | 高活性NK細胞療法の勧め